筆者のケース

筆者のケース

私もかつては、ADHDに悩んだ一人でした。

もっとも、さほど重症ではなかったように思います。

確かに部屋は汚なかったのですが、授業は問題なく受けていましたし、学業も際立って苦手だった
わけではありません。

しかし幼少期を辿ると、私は幼稚園に1年しか行くことができなかった記憶があります。

私は大人になるまで、何故母が私を幼稚園に1年しか行かせてくれなかったのかを聞いたことが
ありませんでした。

そして、大人になってから聞いた話だと、私があまりに人見知りが激しく、一人で知らない人に
囲まれると、ひたすら泣き喚く
ので、幼稚園に入れるのを断念したのだそうです。

しかし、年長になると、1つ下の妹が幼稚園に行くようになり、妹となら私も何とか幼稚園に
通えるのではないか、と母は考え、1年だけは行かせることにしました。

そこでは、問題なく過ごせたと記憶しています。

あとは、忘れ物が多かったのを覚えています。

今でも忘れ物をしますけど、幼い頃は、「注意力散漫だ」としょっちゅう言われ、そのため怪我を
することも多かったです。

空想にふけって、やるべきことをし忘れることも多く、そのたびに、
本当に自分ってダメな人間なんだなぁ」とは思っていました。

一度に多くのことを抱えると、何からやっていいのかわからなくなり、パニックになることも
頻繁にありました。

筆者のケース その2

大人になり、会社という組織で働くようになると、私のADHD症状は色んな弊害をもたらしました。

特に一度に多くのことをやる必要があった時、何から手をつけたらいいのかわからなくなり、
焦ってばかりでした。

会社の先輩には、いつも「落ち着いて!」といわれていたほどです。

物事を継続してやり続けるのも苦手で、運転免許取得も諦めました。

通信教育などに手をつけても、結局最後まで終わらせることができず、何のために投資したのだか、
わからない状態。

それでも、私は案外、ADHDとうまくやってきているのではないかと思います。

私も、メモをつけて、忘れ物をしたまま外出するのを何とか防いでいます。

以前、買い物依存気味で、お金に困っていたことがありましたが、今では、お財布には最低限の
お金しか入れない、預金は、貯金の分、光熱費などの引き落とし分、クレジットカード分と、
全て別々の口座で管理するようになってから、頭で考えながらお金を使う癖が身につきました。

配偶者はいませんが、それが幸いして、周りをてこずらせるようなこともありません。

集中力に欠ける、物思いに耽るなどの傾向は相変わらずあり、そのことでは常々悩んでいますが、
特に重度のADHDではないようなので、イコール自分の工夫でいくらでも克服できるのだと、
プラスに考えながら過ごしています。

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