注意欠陥
ADHDは主に幼児期に発症し、大人になると、自然とその症状は治まっていきます。
幼少期は、注意欠陥・多動性・衝動性の全てが目立っていたとしても、学校などの集団生活で、
多動性や衝動性の部分を自分でコントロールする術を身に付けていき、大人になると目立たなく
なります。
一方、唯一顕著に残ってしまうのが、この「注意欠陥」です。
注意欠陥は、注意力散漫なために自損事故を起こしやすかったり、手の中にあるものを落としたりする
傾向があります。
また、集中力の維持が難しいため、長時間の勤務、上司との会話も続けることができません。
仕事をしていても上の空になることが多く、実績を上げることが困難になるばかりでなく、
「あなた、ちゃんと聞いているの?」といわれるくらい、人の話にも集中できなくなります。
結果として、コミュニケーションに問題が生じ、社会でも孤立し、何事にも集中できずに中途半端に
なってしまう自分を責めるようになります。
このことが発端で、二次障害とも呼べる、うつ病も発症しやすくなります。
そのほか、社会では、長期計画のプロジェクトをこなせない、忙しいと何からしたらいいのか
わからなくなる、雑務ができなくなるなどが考えられ、家の中では、掃除・片付けができない、
料理ができない、家族やパートナーとの生活がうまくいかなくなる、などが、大人の注意欠陥では
一般的な特徴になります。
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