抑うつ症状
ADHDで誰からも評価されず、また自分の行動を正すこともできないままでいると、沢山のストレスを
溜め込むことになります。
そのストレスの蓄積傾向が、内に向かった場合はうつ状態に、外に向かった場合は、行為障害(後述)に
なりやすい、と言われています。
ADHDでない人でも、憂鬱な気分やストレスが長引くと、お腹を壊したり、もっとひどいと胃潰瘍に
なるくらいですから、抑うつの前兆でも、腹痛を持つ子はいます。
そのほか、口数が減って会話の内容も変わる、食欲がなくなる、という症状が出ていれば、それは
抑うつ傾向になっているサインかもしれません。
ADHDの子は、不安感、孤独感など、マイナスの感情を沢山持ち合わせています。
学校では先生に怒られ、友達にいじめられているかもしれません。
そのことが引き金で登校拒否になり、家に閉じこもりがちになると、抑うつを発症させやすいと
言われています。
だからといって、無理やり学校に行かせるわけにもいかないのですが、マイナスの感情を周りが
できるだけ理解するよう心がけ、「あなたは一人じゃないんだよ」というプラスの感情を子供に
向ける必要があります。
ADHDで抑うつ症状も合併すると、治療がより複雑になります。
うつ症状には抗鬱剤の投与や、低体重による健康状態悪化を防ぐべく策も講じなければなりません。
周りができるだけ早く気付いてあげることが何よりの改善策です。
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