大人のADHDとは
大人のADHDでは、子供時代からのADHDを引き継いでいると考えられます。
その中で一つはっきりしていることは、大人になれば自然にADHDの症状がなくなっていく人が多い中、
その1/3は、大人になってからも、ADHDの症状で生活が困難である、ということです。
大人になるに従い、多動性の部分は、自分でコントロールできるようになり、少なくなっていきます。
しかし一方で、注意欠陥と衝動性は、むしろひどくなる人がいます。
注意欠陥で一番困るのは、物忘れです。
出かける時に忘れ物をするだけには留まらず、大事な約束を忘れたりして、自分の行動内容に
一貫性がなくなります。
集中力が持続しないということもあり、一つのことが長続きせず、仕事でも転職を繰り返す、
交友関係でも、恋人との関係を成熟させることができないなどが起こり得ます。
そうすると、精神的にも不安定になり、うつ状態などの二次的症状を誘発する恐れが出てくるのです。
大人であるということで、子供のように、周りからの手厚いサポートも得られなくなります。
子供のADHDの場合、親が子供の生活を管理することで、少しでも子供の問題を小さくすることが
可能ですが、大人になると、そういうわけにはいきません。
どんなに行動が理解されなくても、自分で責任を取ることが望ましいとされ、それができないとなると、
更に生活が困難になることが予想されます。
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