ADHDは本当に治るのか?
ADHDは、元来、子供対象の研究がメインで、大人のADHDに関する研究が始まったのは、ずっと後に
なってからであったのは事実です。
しかし、殆どの学者が、「大人のADHDも治る」と明言しています。
まず、大人にも、抗鬱剤や中枢神経興奮作用を含む薬物が有効であるということ、そして、
子供にはない大人の柔軟性と知恵が、何よりADHDの症状を軽減させる、ということも、
治せるという根拠になります。
子供にはなくて大人にあるものは、人生経験です。
その経験を生かして、ADHDの症状をリカバリすることができます。
例えば、忘れ物が多くて困っている人は、自分が一番見やすい場所にメモを貼り、忘れ物チェックを
怠らない習慣をつけることができます。
子供なら大人に施されるまで思いつかないようなことが、大人なら簡単に思いつくことができるのです。
ADHDが疑われる偉人、ベートーベンやピカソは、常に物忘れをしないために、手帳を持ち歩いて、
そこに注意事項を列記していたといいます。
自分の多動性や衝動性のせいで周りから孤立していたとしても、「自分はADHDである」という認識が
生まれれば、いい意味で、全てをそのせいにできます。
自己嫌悪に陥る必要はないのです。
快適に生きるためのコツを自分で探しながら、薬物療法なども取り入れれば、ADHDでこれ以上悩む
必要がなくなるのは、間違いないことです。
スポンサードリンク