薬物療法

子供のADHDの薬物療法

薬物療法は、子供にも広く使われる対処療法です。

そして、あくまで対処療法として使われる手段であり、薬効中にしっかりとADHD克服の訓練をしない
ことには、全く症状はなくなりません。

子供のADHD治療でも、大人と同じ種類の薬剤が使われます。

ADHD治療薬には大きく分けて2種類あり、一つは中枢神経刺激薬、もう一つは非中枢神経刺激薬です。

中枢神経を刺激するということは、ドーパミンノルアドレナリン(いずれも脳内物質の一種)の量を
コントロールするということで、覚せい剤と全く同じ原理です。

この中に、メチルフェニデート(薬剤名=コンサータ)という18歳未満のADHD患者に適用される、
一番新しく認可された薬剤も含まれます。

そのほか、合併症状の有無やその重度によって、抗鬱剤や睡眠剤などの投与もあります。

しかし、重大な副作用に注意しなければなりません。

例えば、コンサータは、薬効継続時間が12時間にもなるといわれているので、逆に言えば、不眠を招く
可能性があります。

また体質によって、逆に精神的に不安定になったり、吐き気、頭痛、食欲低下といった身体症状も、
考えられる副作用です。

躁うつ傾向にあるADHD患者にADHD治療薬剤を投与したところ、自殺衝動や行動に走る傾向が強まった
という報告もあります。

子供が薬を乱用しないように、周りにいる大人たちがしっかり目を光らせることが必要です。

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