行為障害

行為障害

前述「反抗挑戦性障害」がエスカレートしてくると、今度は「行為障害」になります。

行為障害になると、暴力沙汰や万引きなどの犯罪を犯すようになり、自分の機嫌の赴くままに
破壊的行為を行います。

いわゆる「非行に走る」と同義語になります。

ここまで来ると、ADHDそのものよりも問題が大きくなります。

それは、本人が傷つくだけには留まらず、第三者を大勢巻き込むことになるからです。

理由がいかなるものでも、犯罪は防がなくてはなりません。

アメリカでは、ADHDの子供のうち、思春期に達すると、その30%が行為障害を持つという社会問題
あります。

まとめてみると、

ADHDで自尊心が低くなり、自分も周りも信用できなくなる

 ↓

反抗挑戦性障害になる

 ↓

思春期には行為障害に発展する可能性がある

ということです。

反抗挑戦性障害からの一連のDBDマーチを持つ子供は、自分に溜めこんだストレスを発散させるという
心理が働いています。

更に、行為障害になった子供の多くの親もまた、行為障害や人格障害である、という点も注意すべき
ところだと思います。

勿論、全ての行為障害の子の親が行為障害などを持っているとは限らないのですが、豊かな情緒が
育たない劣悪な環境で育った場合、感情をコントロールする術が正しく身に付かないので、
行為障害に至るケースが多い、と考えられています。

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