不安障害
不安障害もまた、ADHDとは合併しやすい障害です。
ADHDでは脳の神経伝達がアンバランスになっていますが、そのことで、社会で大きな失敗をしたり、
誰かから咎められて、心まで弱っていくことがあります。
徐々に、対人関係での自信を失っていくのです。
このことが様々な不安の要因になり、不安障害が生じます。
不安障害といっても幅広く、強いトラウマで日常生活に支障をきたすPTSD、何度外出時の施錠を
確認しても心配でたまらない、何度も手を洗ってしまう、という強迫行動を有する強迫性障害、
特定の場所に行くことや、特定の人に会うと、心臓がドキドキしすぎてパニックを起こす
パニック障害など、全て不安からくる障害とみなすことができます。
自分に自信をなくすことで、判断力を失い、外の世界が怖くなっていく心理は、ごく自然だと
思われます。
しかし、もしADHDで不安障害という二次障害を発症させた場合は、治療が長引くことは言うまでも
ありません。
また、ADHDと不安障害は、類似障害で、間違いやすいこともあります。
ADHDと不安障害で共通していることは、常に何かに不安を感じているあまり、落ち着いて行動
することができないことです。
常に忙しなく、また落ち着きのない行動を取っています。
しかし、決定的に違うのは、不安障害には衝動性が伴わないことです。
その点を見極めて、正確な判断が必要になります。
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