患者と支える側の協力体制
ADHDの治療では、患者と支える側とがバラバラな方針を取ってはいけません。
家族の間で、今後の治療方針の決定を受けて、綿密に話し合うことが必要です。
そういう意味では、患者一人で医療機関を受診するよりは、できるだけ家族の誰かが付き添い、
一緒に医師の話を聞くといいでしょう。
そのほうが、家での役割分担もしやすくなります。
家でのルール作りは、患者も支える側も、双方に負担にならないような工夫が必要です。
患者は主観的な自分を、周りは客観的な患者の姿を知っています。
この両面から、家族でよく話し合って、生活のリズムを作っていきましょう。
そのためには、患者の得意・不得意を知って共有するだけでなく、家族それぞれの得意・不得意も
列挙して、互いに補い合うようにすればいいと思います。
家族が助け合う際に、秘密のサインを用意しておくことも、大変効果的です。
公の場で患者側に困ったことが生じても、それを口に出して訴えられない状況があると思います。
そういうときのための、SOSサインのようなものを決めておくと、トラブルが少なくて済みます。
スケジュールの管理が苦手な患者の場合、予定を自分ひとりで把握するのではなく、家族全員が
わかるようなところに書いておくと、本人が忘れていることでも周りが気づいて、患者に忘れない
ように伝えることができるので、そういうやり方も利用してみて下さい。
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