支える側の心がけ
ADHDは、一人で克服できるものではありません。
何より家族のサポートが必要になります。
家族は、ADHD患者である身内に対し、「だらしない」「全部中途半端」と嘆いていたことでしょう。
しかし、それが脳の機能障害から起こっていた、ということをまず理解して頂きたいと思います。
ADHD患者は、普段から自分の行動に自信をなくしがちです。
ですから、できるだけいいところを見つけ、誉めてあげるようにしてください。
但し、相手に同調しすぎて、感情移入してしまってはいけません。
相手を支えたいと思う気持ちが、時には自分を追い詰めることもあります。
相手に責められ、「自分の努力が足りないのだろうか?」「力になっていないのだろうか?」という
悲観的な考えを持つ可能性もあります。
そういう時には、決して自分を責めないでください。
相手も症状で辛く、支える側も辛くなってしまったら、共倒れになります。
最後に気をつけていただきたいのは、全てを一度に解決できない、ということです。
例えば、注意欠陥も多動性も顕著に見られるとして、そういった生活の困難は、どんな薬を使っても、
一度に消えることはありません。
また、患者が行動を改めるための訓練も、一筋縄ではいきません。
全てを一度に解決しようというのは無理な話です。
その点を理解して、支える側も、「Step By Step」を忘れないようにしましょう。
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