抜毛癖など
ADHD患者の中には、子供の頃からの癖が治らない人も大勢います。
例えば、無意識に髪を抜く(これを「トリコチロマニア」といいます)、爪を噛む、貧乏ゆすりをする、
などです。
これは一種の、「多動性」と「ストレス」を意味するものです。
大人になると、多動性の規模は小さくなりますが、今度は小さな多動性が出てくるケースがあります。
例えば、息をつく暇もないほど多忙であったり、人間関係のストレスからいつまでも逃れられないで
いると、当然ストレスが溜まります。
しかし、ストレスの捌け口がない場合、人は無意識でも溜まったストレスを発散させようとします。
基本的に、そういった人々は、無意識でもどこか苛立っているところがあります。
それが貧乏ゆすりに出たり、抜毛や爪を噛むなど、身近なところで何とかストレスを発散させる行為を
しているのです。
ADHD患者は、特にストレスには弱いものです。
注意欠陥で落ち着きがなく、一つのことを完結できないこともしばしばで、自尊心が低くなり、
自信を失いがちでしょう。
自己嫌悪から孤立してしまい、全てを自分で抱えることもあります。
マイナス思考が働きやすくなり、その分ストレスも溜まりやすくなっているのは、当然のことだと
思います。
そして、自分に抜毛などの癖があるとわかった時点で、自分のストレスの大きさに気づいて、
対策していけるようになるのが一番理想的です。
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