女性の場合
女性のADHD患者の場合、のび太型(注意欠陥優勢型)が多いのが特徴的です。
見た目には、衝動性の強いジャイアン型と比べて温和な感じですが、不注意や集中力が継続しないことで、
ひどく頭を抱えています。
また、月経前不機嫌障害(通称PMDD)も関係することが多いのではないかといわれています。
PMDDは、女性が生理前になると情緒不安定に陥り、それだけでは済まされず、衝動的行動や言動で
周りを傷つけたり、トラブルを生み出してしまうこともある、深刻な障害です。
この時のホルモンバランス、女性ホルモンであるエストロゲンに何かしらの影響が出ることにより、
女性のADHD症状が強くなるという可能性があります。
ですから、生理前の時期は特に、ADHDとPMDDの両側面から、その症状緩和が求められます。
女性にとって一番辛いのは周りのサポートを受けにくいところです。
例えば家庭生活の中で、夫である男性が、掃除や片付けができないことはあっても、妻がしっかり
フォローすることが黙認されているようなところがあります。
ですから、家庭では、女性のほうが負担になることが多いのです。
そして、周りはADHD患者が疾患で困っていても、あまり気づかないのが現状です。
いまだに男性優位な社会ですから、女性が支えを求めるのが難しいという一面もあるのでしょう。
女性のほうが、表に出さず、抱え込みやすくなります。
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