症状3 自尊心の低下
「大人のADHDとは」の箇所では詳しく触れませんでしたが、大人でも子供でも、ADHD患者は自尊心が
低下する傾向にあります。
但し、大人は自分で自分の評価を低くするのに対して、子供は周りからの言葉に惑わされ、
自尊心が低くなることが多いようです。
子供が学校などで集団生活を送るようになるまで、ADHD傾向にあっても、さほど気にする必要は
ありませんでした。
しかし学校生活では、常に集団意識を持つことが必要になります。
それができないとなると、先生方からは怒られ、友達には悪口を言われ、更には親にまで
怒られっぱなしということも想定できます。
周りがそのようにマイナスの評価を下し続けると、本人は徐々に自分に対する自信を失っていくのは、
想像の及ぶところだと思います。
このようにして自尊心が低下すると、時には自分一人の力では立ち直れないくらいに、心が病んで
しまいます。
そのことがきっかけで、別の精神疾患を患う子供も多いのです。
自分に自信をなくすことがきっかけで、うつ状態や人格障害になる可能性があります。
ですから、子供の自尊心低下を防ぐには、何より周りの理解が必要です。
親が病気についてきちんと理解し、今度は、ADHDの子供に関係する人たちへの適切な説明をし、
可能な限り子供が傷つかないような環境を作ってあげましょう。
そうすれば、子供が必要以上に自己評価を下げて苦しむことを防げるはずです。
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