のび太型とジャイアン型
日本ではADHD研究の第一人者とも言える、司馬理恵子氏が、日本においてADHD患者の傾向を大きく
「のび太型」と「ジャイアン型」と分けて呼ぶようになり、以来、「のび太型」と「ジャイアン型」は
学者の中でも広く認識されるようになりました。
まず、「のび太型」とは、「不注意優位型」を意味し、多動性・衝動性よりも、注意欠陥の方が
顕著である症状を指します。
一方、「ジャイアン型」は、「多動性・衝動性優位型」を意味し、注意欠陥よりも、多動性や衝動性が
顕著です。
のび太型に当てはまる人は、絶えず気が散って、一つのことに集中できず、何事も完結させることが
できません。
また気分が逸れて、自分の世界に入ってしまうこともあります。
結果的に、何事も中途半端です。
一方ジャイアン型は、自分の気持ちをコントロールできず、全て外に出してしまいます。
気分が乗っている時は、気分が大きくなっていることでもあり、ギャンブルや買い物などの過剰な
消費活動を行います。
ちょっとでも気に障るようなことがあれば、口に出すばかりではなく、暴力に出たり、当たり散らしたり、
とにかく「扱いにくい人」のイメージです。
日本を代表する「ドラえもん」のキャラクターに合わせたこれらの呼び方は、どの世代の方にも
非常にわかりやすく、受け入れやすい言葉なのではないかと思います。
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