症状2 多動性・衝動性
多動性・衝動性が優勢のADHDを、日本では「ジャイアン型」と呼ぶことがあります。
詳しくは、前述「のび太型とジャイアン型」を参照してください。
このタイプの子供は、自分の気の赴くままに発言し、行動します。
ですから、集団生活の中では大変窮屈で、クラスでも浮いた存在になってしまうのです。
例えば授業に大声で話をしたり、勝手に歩き回ったりしたら、授業の迷惑になるでしょう。
また、言動も衝動的であることが多く、思ったことをつい口走ることが多くなるため、相手を傷つけ、
ともすればジャイアンさながらの「いじめっ子」に見えます。
こういった自覚は、本人には乏しいので、先生に何故怒られるのかも理解できません。
先生や周りの人たちは、本人に直接「君は迷惑だ」という言葉を投げつけるかも知れません。
しかし、本人はそう言われる筋合いがないと思っている可能性もあるので、ただ漠然と気持ちを
傷つけられます。
自分の問題点を自身ではっきり理解していないので、改善の余地がなく、周りに責められ続ける
だけなので、身も心も孤立していきます。
ただ、多動性を「利発性」と間違えたらいけません。
若干活発すぎるきらいはあるけど、日常生活及び学校生活で問題が生じなければ、ADHDとは
見なされません。
多動性や衝動性が本人の気が病むほどひどい時、学校側とあまりにうまく行かなくなった際には、
医療機関で相談しましょう。
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