学習障害(LD)
学習障害は、ADHDと合併していることが大変多いと言われています。
ADHDは脳の神経伝達物質のアンバランスによって起こるものですが、そのことで、学習障害も
併発しやすくなっているのです。
現に、ADHDの子供の約3割が、学習障害を併発しているとも言われています。
学習障害とは、知力には問題がないものの、読み書きや数を数えること、計算など、学校で習う
基本的なことが困難である症状をいいます。
このため、学習障害を持つADHDの子供は、学校では相当の苦労を強いられることになります。
教師は、子供の勉強ができないことが、学力がないから、若しくは自分の教え方が伝わりにくいのかも
しれない、という間違った悩みを抱えるかもしれません。
天才物理学者のアインシュタインは、ADHD症状を多数持ち合わせていたことでも有名ですが、
晩年まで数をきちんと数えられなかったそうです。
物理学者が数字に弱いとは、何とも信じがたいことですが、実際に彼は算数がとても苦手だったという
記録が、いたるところに残っています。
しかし、それは克服不可能を意味するものではありません。
彼自身が、克服のために努力をしなかっただけであり、また学習障害の概念がきちんと確立されて
いなかったことも一因であると思います。
教師の指導方法や、親が勉強を見てあげる際の指導の仕方で、学習障害は克服が可能です。
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